相談事例

相談事例

こちらでは弊社が今までに手がけた事例を2つご紹介いたします。

事例のご紹介

消費税の還付が出来たはず

消費税の免税点がまだ3千万円、税率も3%の頃です。した。私はまだ、会計事務所の一職員でした。そんな私にも担当するお客さんが20数件ありました。そのなかでガソリンスタンドを経営されている会社がありました。経営は順調で、毎月会社に伺わせて頂いて会計処理をしていました。あるとき、もうひとつ会社を設立しこちらもガソリンスタンドを行うという話を伺いました。 建築費用は約1億円だそうです。ガソリンスタンドの設備の建築が完了するのは10月末頃ということでした。そのほか諸々の備品をそろえ営業は年末から始めるということでした。このとき、消費税が導入されて1年未満でしたので、所長をはじめ他の職員も誰もが【消費税なんて3%だろ、難しく考えること無いさ】と本気で思っていました。私は、消費税が導入されて税理士試験でも消費税法が追加されていたので、よーし消費税導入初年度の合格者になるぞと、勇んで仕事が終わったあと最終電車まで近くの専門学校で勉強をしていました。この初年度に消費税を勉強していたのは、その会計事務所では私一人だったのです。今でこそ法人税、所得税と密接な絡みをもつ、税法の実務では必要不可欠なもの、と誰もが認識しているはずです。しかし ・・・ その当時は【たかだか3%だし】などと大いに甘くみられていたのが現実でした。話は戻りますが、そんな話を聞いた私は、社長に消費税の選択方法によれば1億円の3%の300万円が戻ってくるっ ・・・・・ 「まあそういう話は所長とするから君はいいから」と話を遮られてしまい、それ以上聞いてはくれませんでした。事務所に帰ってから事務所の所長にガソリンスタンドの消費税の話をしました。そして、「私の話を社長は聞いてくれない」とこぼしました。所長は満足そうに、うんうんと私の話を聞き、頷いてくれました。ふーっ、流石所長。 と思いました。がしかし、その後その話は二度と出て来ず、そのまま第1期目が過ぎてしまいました。(所長と社長で決算を決めてしまったのです) これについては私は、今でも、非常に 【後悔し反省】 しているのです。その当時、税理士も税務署も消費税のことをよく理解しておらず、会社では得をしても損しても、それがわかってはいなかったのです。知らないということは恐ろしいことです。では、そのガソリンスタンドではどのようにすればよかったのでしょう?それは、消費税は当初2年間免税だったのですが、これを【消費税が課税される事業者となることを選択します】という届出をし、自ら「課税してください」ということにより、「売上にかかる消費税ゼロ、設備投資にかかる消費税300万円」したがって・・・ 売上の消費税0円-経費の消費税300万円=-300万円となり300万円の還付が受けられたはずなのです。あの時うるさいと言われても 「こうすればこうなります」 と説明すべきだったと私は20年以上も反省する日々がつづいています。皆さんもくれぐれも消費税に足元をすくわれない様に気をつけて下さいね。

ラーメン屋さんを企業再生

それは数年前のことでした・・・奥さんは大反対だったようです。ラーメンが好きで、ラーメン屋さんに憧れて、大手の某配送会社で一生懸命働き、開業資金を貯め、そしてラーメンの専門学校で、ラーメンの作り方を猛勉強して、ついにご自分の店を持った方がいらっしゃいました。そのお店は、たまたま私の事務所の近所でしたので「会計のほうをみてください」とご依頼を頂きました。ラーメン屋さんは現金商売ですから、会計はいたって簡単、その面では何ら問題はありませんでした。「たった一つの問題」を除いては・・その「たった一つの問題」とは・・開店当初は絶えなかった客足が日を追うごとに遠のいてしまうようになっていったことでした。そうなると会計のほうは正直ですから、毎月赤字を示すようになってゆきました。このままではマズイぞ、非常にマズイ・・・そのお店の、まさにその場所では以前にもラーメン屋さんが営業していたことがあり、お客さんが定着せずに廃業していった経緯があったのです。私の知っている限りではラーメン屋さんが2回続けて廃業しています。皆さんもそうだと思いますが、一度おいしくないと思ったら、そのラーメン屋さんには二度と行きませんよね。それでも何とか力になりたいと私は思い・・・考えついたのが覆面調査でした。私の家族や知人、十数人にお願いして、そのラーメン屋さんに知らせず食べに行ってもらい、そのデータをまとめました。その内容は

①お店自体について
②接客について
③値段について
④味について
⑤他に好きな又は嫌いなラーメン屋さんとその理由
の5つです。

内容は様々で、おいしいという人、好みではないという人、中には手厳しいものもありましたが、第3者の声としてすべてお伝えすることにしました。その後、半年・・・客足が次第に増えはじめ、今では昼時は順番待ちをする人の姿まで。・・・私はその光景を見たとき、すごく嬉しかったです。それ以上に嬉しかったであろうラーメン屋さんのご主人からは感謝のお言葉を頂戴しました。税理士は税金や会計の数字だけを扱っていればいいものではなく、他のことからも、企業様に貢献させていただけるのだなと、しみじみと感じた出来事でした。今回のようにうまくゆくことばかりではありませんが、これからも、このようなアプローチの仕方を大切にしようと思います。